蛾ヶ岳山頂から望む南アルプス
夜叉神峠ハイキング(山梨県)

夜叉神峠(やしゃじんとうげ)からは白根三山(白根三山とは北岳,間ノ岳,農鳥岳のこと) 方面の眺めが最高です. そのためか,登ってくる人の半分ぐらいは巨大なカメラを担いでフォトトレッキングを楽しんでいるようです. 道も良く整備されており,分かりやすいです.林の樹木にも名札がついています. この時期は白根三山にも雪が残っているのと,新緑がきれいなのでお薦めです. ただ,『山頂に行った!』という感じはあまりしないかも .時間が許せば高谷山まで足を伸ばしても良いかもしれません.

 

服装ですが,この日は好天で暖かかったので, 厚手の山シャツだとちょっと暑いぐらいでした. 上着も全然着ませんでした.



2006年5月(駐車場〜五本松〜夜叉神峠小屋往復) 3時間

夜叉神峠登山道入り口 ラショウモンカズラ 登山道
夜叉神峠,鳳凰山登山口
この先にバスの時刻表が貼ってあったり,タクシーの電話番号が貼ってあったりしました. ただし,遭難・行方不明も起こっているようなので気をつけて.
ラショウモンカズラ
ところどころにシソの花を巨大化したような紫色の花が咲いていました.ラショウモンカズラです. 花の形を,羅生門で切り落とされた鬼の腕に見立ててつけられた名前だそうです.
道の様子
比較的明るい林の中を歩きます(ヒノキ等が多いところは暗いですが). 道はよく整備されていて歩きやすいです.

ニリンソウの花 ヘビイチゴのような花 ヤマブキの花
ニリンソウ
道の脇にかなりたくさん咲いています.ただし,朝早くは花が開いていませんでした. この写真は昼近くになってからの写真です.
ヘビイチゴのような花
キジムシロかヘビイチゴかツルキンバイかよく分からないのですが, とにかくそういった類の植物がたくさんありました.
ヤマブキの花
ヤマブキもたくさん生えていました.ほぼ満開といった状態でした.

林の様子 五本松の道標 五本松
道の様子
少し進むと,道の両脇に笹が増えてきます.そしてお花はあまり見られなくなります.
五本松の道標
登山道の入り口から,45分ほどで五本松に着きます(写真を撮ったりして結構道草を食っている). 笹に埋もれるように,五本松という道標?が立っていました.
五本松
五本松と名付けられていますが,この事典で生きていそうなのは三本だけでした. 後ろの方にある残りの二本は枯れているようです.

炭焼き釜の跡
五本松側の炭焼きがま跡
炭焼き釜跡に関する説明書きです.このほかにも,登山口近くに釜の跡がありました.
五本松側の炭焼きがま跡

笹藪に埋もれかかっていますが,確かに釜のようにも見えます. でも,何も説明がなければ,祠だと思ったかも.

道の様子

林の下はほとんど笹になってしまいました. ただし,道はしっかりついており,笹の侵入もないので歩きやすいです.


高谷山と夜叉神小屋の分岐 北岳 夜叉神峠の看板
高谷山と夜叉神小屋の分岐
五本松から20分ほどで高谷山と夜叉神小屋の分岐に着きます. ここから苺平,鳳凰山と書いてある方向にあと3分ほど進むと, 夜叉神峠小屋があります.水場まで10分という表示もありました.
分岐付近から北岳を望む

分岐のところからも白根三山がよく見えます. これは分岐から10mぐらい高谷山寄りから取った写真です. ちなみに,北岳は日本で二番目に高い山です.

夜叉神峠の看板
峠は広く,ベンチとテーブルも若干あります. ホトトギスが鳴いていました. 別の道標には『コレは道標です!物干ではないヨ!』と書いてあったのが面白いです.


コメント:
帰りは同じ道をたどります.ずんずん下れば45分でバス停まで着きます (ガイドブックでのコースタイムは1時間5分でした). 勢いに任せて駆け下りて膝を痛めないように注意しましょう. ちなみに,朝は開いていなかったニリンソウがみんな開いていました.


花は,ムラサキケマン,ニリンソウ,ラショウモンカズラ,ハシリドコロ,オオカメノキ (白い,ガクアジサイのような花),エンレイソウ,スミレの類,ヤマブキあたりが咲いていました. キジムシロかヘビイチゴかツルキンバイかよく分からないのですが, とにかくその手の黄色い花もたくさん咲いていていました. マイヅルソウは蕾がついていたが咲いていませんでした. コバイケイソウ,ギボウシ?,ミヤマカタバミ?,トリカブト? は葉っぱ出てはいるのですが,花はなしです.